最近さまざまな動画配信のプラットフォームで、インドのドラマや映画を楽しめるようになりましたね。そして作中でよく目にするのが、クリケットというスポーツです。実はこのクリケットゲーム、世界ではとてつもない人気を誇っているのです。イギリスやインドを中心に、何億人ものファンが熱狂し、プレイヤーたちは国民的スターになるほど。そして最近ではSportsbetなどのブックメーカーでも競技対象として注目されるなど、その存在感は年々高まっています。この記事では、そんなクリケットの魅力を初心者の方にもわかりやすくお届けします
クリケットとは?
クリケットは、クリケットバットとクリケットボールを使って得点を競う、チーム対抗型の球技です。主にイギリス連邦の国々を中心に親しまれており、インドやパキスタン、バングラデシュではまさに「国民的スポーツ」。
試合形式
試合は2チーム制で、それぞれが攻撃(バッティング)と守備(ボウリング)を1イニングずつ交互に行います。1イニングごとに攻守交替し、相手チームより多く得点を取れば勝利です。
選手は1チーム11人で編成され、楕円形のフィールドでプレイします。野球に似ていると思うかもしれませんが、実はルールや戦略、試合時間などはかなり異なります。
世界的には
特にインドでは「クリケットは宗教に次ぐ」とも言われるほど、クリケットゲームは生活の一部。世界的にもFIFAワールドカップに並ぶレベルでクリケットの国際大会「クリケット・ワールドカップ」が盛り上がるなど、その影響力は計り知れません。
クリケットの歴史
クリケットの起源はイングランド。諸説あるものの、13世紀に羊飼いの遊びとしてはじまりました。17世紀以降にはイギリスの領地拡大に伴い、国を超えて広がっていき、各地で独自の発展を遂げます。
現在、国際クリケット評議会(ICC)が世界の競技を統括しており、さまざまなクリケットゲームが開催されています。
21世紀に入ってからはT20リーグの隆盛により、「クリケット=長時間スポーツ」というイメージを覆し、短時間で観戦できるエンタメ要素の高い競技へと進化しています。
クリケットのゲームルールとは?
国際大会で行われているクリケット競技では、現在「テストクリケット」「ワンデイクリケット」そして「トゥエンティ20(T20)クリケット」の3種類があります。
攻撃中は2人のバッツマン(打者)がフィールドに立ち、守備側はボウラー(投手)がボールを投げ、バッツマンのアウトを狙います。
テストクリケットの試合形式
- 各チームが攻撃と守備を2回ずつ行う2イニング制で試合が実施されます。
- 試合の長さは4〜5日間におよび、競技は昼食とティータイムの休憩を含めて毎日7時間ほど続くという長丁場。
- これはクリケットの試合の中でも最も長いフォーマットです。
ワンデイクリケットの試合形式
- 各チームが攻撃と守備を1回ずつ行う1イニング制です。
- 雨の影響を受けなければ、国際大会における1回の投球数はなんと50オーバー(300球)。試合時間はおよそ8時間。
T20の試合形式
- ワンデイ同様1イニング制で行われます。
- 雨の影響を受けなければ、1回の投球数は20オーバー(120球)で、試合時間はおよそ3時間で最短。
- この試合形式は2003年に初めて導入されました。
攻撃
- 打者2人がペアで交互に走ることで得点。
- 1往復=2点、境界線をゴロで超えると4点、ノーバウンドで超えると6点。
- 打者はアウトになるまで打ち続けられる。
- 360度どの方向にも打てる。
主なアウトの種類
- ボウルド:投球でウィケットが倒される。
- キャッチアウト:打球をノーバウンドで捕えられる。
- ランアウト:走っている間にウィケットが倒される。
守備
- 守備はボウラー(投手)、ウィケットキーパー(捕手)、フィールダー(野手)に分かれる。
- ボウラーは助走OK、肘は曲げずに投球、ワンバウンドさせて投げる。
ルールは一見複雑ですが、知っていくと実に戦略的で面白いのがクリケットゲームの醍醐味です。
クリケットと野球の違い
一見似たスポーツに見えるクリケットゲームと野球。どちらも魅力的なスポーツですが、実はルールやスタイルが大きく異なります。
項目 | クリケット | 野球 |
フィールド | 円形または楕円形 | 四角形(ダイヤモンド) |
バットの形 | 平たく長い | 丸くて短い |
投球方法 | ワンバウンド可、肘は伸ばす | ノーバウンド、肘曲げOK |
試合時間 | 数時間〜最大5日間 | 平均3時間(9回制) |
守備人数 | 11人 | 9人 |
アウト方式 | 10人アウトで交代 | 3アウトでチェンジ |
さらに、野球にはピタゴラス勝率という分析手法があり、得点(Runs Scored)と失点(Runs Allowed)を用いてチームの実力を推測します。たとえば得点600・失点500のチームなら、6002÷(6002+5002)600² ÷ (600²+500²)6002÷(6002+5002) という式で勝率を計算でき、およそ0.59(=59%勝率)と予測されます。このモデルは「運ではなく実力ベースの勝敗予測」として広く使われており、シーズン成績や運の要素を理解する上で役立ちます。クリケットには直接的なピタゴラス勝率は存在しませんが、得点効率や失点管理という観点は共通しており、野球の分析を知ることでクリケットの戦術理解も深まるのです。
まとめ
「難しそう」「マイナーそう」と思っていた方も、実はものすごく奥深くて、世界中にファンのいるスポーツだということが伝わったのではないでしょうか。クリケットゲームは、知れば知るほど魅力が増してくる競技です。その歴史やルール、野球との違いを知った上で試合を見てみると、きっと全く違った面白さが感じられるはず。もし興味が湧いたら、YouTubeなどでT20の試合を観てみるのもおすすめです。短時間でテンポも良く、初心者でも楽しめます。日本野球界では甲子園通算20勝という戦後最多記録を持ち、プロ入り後もファンを沸かせた桑田真澄さんは有名ですよね。こうした野球の歴史も知っていると、クリケットとの比較も一層面白く感じられるでしょう。